【看護師監修】急な鼻づまりに。アロマオイルで芳香浴
季節の変わり目である今の時期。子どもも大人も体調を崩しがちです。夜になると鼻がつまって寝づらいことも。特にお子さんが鼻詰まりで起きてしまうと、親も一緒に起こされ辛かったりしますよね。そんな時は急な鼻詰まりを少しでも解消する効果が期待できるアロマオイルを使ってみましょう。
鼻詰まりの原因
鼻詰まりは、鼻の空気の通り道がなんらかの理由でふさがれることで起こります。主に以下の理由です。
・鼻腔の粘膜が腫れている
炎症をおこしていたり、アレルギー症状によって腫れている状態です。鼻炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などが当てはまります。
・鼻汁(鼻水)
鼻汁が溜まると、空気の通り道が狭くなります。粘膜の腫れを併発していることが多いです。鼻炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などが当てはまります。
・軟骨や骨によって空気の通り道が狭くなっている
鼻中隔(鼻を左右に仕切っている部位)が大きく湾曲していたり、鼻中隔の外側にある下鼻公介が分厚いことなどで空気の通り道か狭まっている状態です。鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎などが当てはまります。
・鼻腔にできものがある
副鼻腔の骨の中の粘膜や鼻の粘膜が炎症で弱くなると、粘膜が腫れてきます。次第に水を注入したように粘膜が柔らかく腫れる感じに組織が変化したものが鼻茸といい、副鼻腔から鼻腔に飛び出すことで鼻詰まりを引き起こします。副鼻腔炎による鼻茸、乳頭腫、血管腫などが当てはまります。
・異物が入っている
ティッシュの切れ端や、食事中のくしゃみで鼻腔に入った米粒などを放置していると、炎症を起こし、鼻汁や鼻詰まりを引き起こします。乳幼児の場合は、小さなおもちゃなどが入っていることもあります。
・鼻と喉をつなぐ鼻咽頭に腫れがある
子どもの場合、鼻咽頭にある咽頭扁桃が生理的に肥大するアデノイドという病気や、大人の場合はまれに咽頭がんなどの可能性もあります。アデノイド、鼻咽腔管繊維種、上咽頭がん、その他の腫瘍が当てはまります。
鼻詰まりの解消法
鼻詰まりの原因で記した「鼻の粘膜が腫れている」「鼻汁」が原因の場合、以下の方法を試すと症状を和らげることができます。
・蒸しタオルで鼻を温める
蒸しタオルで鼻全体を覆い温めると、粘膜の血流がよくなり一時的に鼻の通りが良くなります。冷めたら外しましょう。
・鼻詰まりのツボを押す
小鼻のすぐわきの少しへこんだところにある「迎香(げいこう)」というツボに、指先を押し付けて回転させるようにマッサージします。鼻がスッキリするまで続けましょう。
◯鼻詰まりに効くアロマオイル
鼻詰まりに効果のあるアロマオイルで、おすすめなのが、ユーカリ、ティーツリー、ペパーミントの3種類です。3種類とも抗菌、抗ウイルス効果が高く、ユーカリとペパーミントは鼻粘膜の排出作用、去痰作用があります。
時間がある時は、キャリアオイルとアロマオイルを混ぜて(キャリアオイル5mlに対しアロマオイル1滴の割合)のどや胸などに塗ると皮膚から有効成分が入り、鼻や口からも吸入されるので良いでしょう。
夜中などで、手軽に早く症状を緩和させたい場合は、ティッシュやタオルに1〜2滴垂らして、枕元に置くだけでも芳香浴になって効果が期待できます。お子さんが小さい場合、ティッシュやタオルが顔にかかり窒息する危険性もありますので注意してください。ベッドの柵にタオルを結びつけたりなど工夫してみましょう。
鼻詰まりは不快感が強いですが、ティッシュやタオル1枚とアロマオイルで症状は緩和できます。上手に使って、睡眠をしっかりとり、鼻詰まりを治しましょう。