[看護師監修]赤ちゃんの鼻づまり原因と簡単ケア
冬に気になる赤ちゃんの症状の1つに鼻づまりがあります。色々な感染症が流行る時期なので、風邪をひいてしまったかも?と心配になりますし、母乳やミルクも飲みづらそう…。もちろん風邪などの場合は小児科で適切な治療が必要ですが、自宅でできるケアもあります。
赤ちゃんの鼻づまりの原因
赤ちゃんが鼻づまりしやすいのは、鼻水などの分泌される量が大人並みに多いのに鼻が低く、鼻の穴も小さいからです。鼻水は気温や湿度の調整のためにも出ますし、赤ちゃんの鼻の粘膜はすごく敏感なので、室内の空気が乾燥していたり、ちょっと汚れていたりすると、すぐ鼻づまりを起こしてしまいます。また母乳やミルクを2〜3時間おきに飲むため、のどの周りに母乳やミルクがまとわりつくのも原因となります。
鼻づまりの解消法
赤ちゃんが鼻づまりで苦しそうにしていたり、鼻水がダラダラ出ている時は、吸引機で優しく吸い取ってあげましょう。口で吸い取るタイプや電動タイプなど様々な種類があるので好みのタイプを選びましょう。赤ちゃんの鼻の粘膜はデリケートなので1〜2回吸っても出てこないようなら、無理に行わず中断しましょう。
鼻の穴の入り口近くに固まった鼻水は、ベビー用綿棒やベビー用ピンセットなどで取りましょう。鼻の奥のほうに鼻くそが見えても無理に取ろうとすると粘膜を傷つける恐れがあるので、気になりますが、蒸しタオルをあててふやかしたり、こよりで軽く刺激してくしゃみをさせて自然に出てくるまで待ちましょう。
鼻づまりに母乳点鼻薬
赤ちゃんの鼻づまりに母乳点鼻薬という方法があります。母乳を少し絞り、細いスポイトで2〜3滴、鼻に入れる方法です。母乳を入れたあとは軽く鼻をつまみほぐしてあげると、ティッシュやベビー用綿棒で取りやすくなります。母乳は血液からできていて、抗炎・抗菌作用が期待でき、炎症による鼻づまりに効果的と言われています。必ず搾りたての母乳を使用して下さい。粉ミルクでは代用できないので注意しましょう。
母乳点鼻薬は、まだ薬があまり使用できないような新生児のころに鼻づまりが原因で寝られない、ミルクや母乳が飲めないという時に一時的に鼻づまりを解消する方法です。症状が続く場合やひどい場合には、きちんと小児科で診てもらいましょう。
鼻づまりを防ぐには
赤ちゃんの鼻づまりを防ぐには、室内環境を見直してみましょう。空気が乾燥していたり汚れていると鼻づまりの原因になるので湿度は50〜60%、室温は20〜22度に保ちましょう。ほこりやハウスダストが多いのも原因の1つなので、布団クリーナーや空気清浄機を利用し、こまめに換気をして空気をきれいにしましょう。
赤ちゃんのうちは、ちょっとした事で鼻づまりを起こしやすいものです。適切な予防法、ケア方法を知って気持ちよく冬を過ごしましょう。