【看護師監修】新米ママ必見!1歳6ヶ月健診って、何をするの?
子どもが1歳半頃になると地域によっては1歳6ヶ月健診のお知らせがきます。その検診では、どのようなことをするのでしょうか?地域によって多少の差はあると思いますが、一般的にはどのようなことをするのかまとめます。
1歳6カ月健診で行うこと
1歳6カ月健診では、身体の発育や発達について検査を行い、それぞれの発達状況を把握するとともに、先天性疾患や精神発達の進度などの問題を早期に発見し、適切な治療や指導、対応などが受けられるようにします。
身体計測
身長、体重、頭位、胸囲などの計測します。地域によりますが、胸の音を聴いたり骨格や皮膚の状態、性器に異常はないか、大泉門は閉じているか、音や光に対する反応、歩行状態から四肢の発達などを医師がみます。歩き方が変など気になることがある場合場合は、具体的に伝えましょう。股関節の動き具合など、詳しくみてもらえます。私が住んでいる地域では、これらのことは、集団健診後に個別で病院やクリニックに行き、医師にみてもらいます。そのほかにも聴力検査や歯科検診も行われる場合があります。
発達状態
精神発達の状況や言語障害の有無などを以下のような方法でチェックします。一般的な方法なので、地域により違う場合もあります。
◎つみき…つみきを積み上げられるかで指先の発達(指の巧緻性)をみます。
◎指さし…車や動物などの絵が描かれた紙を見せて、言われたものを見つけられるか、指さしできるかをみます。言葉の意味や物事を理解しているかを確認します。
◎意味のある単語がいえるか…「ママ」「パパ」「ブーブー」などの簡単な言葉が発語できるかみます。言葉の内容はなんでも大丈夫です。我が家は「パンマン(アンパンマン)」と言っていました。
これらのことは、健診でやるからと練習させたりする必要はありません。発達には個人差があり、今全部できなくても即問題あり…という訳ではありません。また知らない人の前で緊張してできないこともあると思います。おうちなどでできていれば良いのです。健診時にできない場合はおうちでの様子を保護者に伺います。試験などではないので、ありのままのお子さんの姿をお伝え下さいね。可能であれば、普段の様子を動画に撮っておくと、健診時に普段の様子をより伝えやすいでしょう。
・問診…栄養状態などの生活習慣についてチェックします。食事やおやつの量や回数、お昼寝の時間など普段の様子を話しましょう。食事に関しては食が細かったり、反対に食べすぎが心配だったり、好き嫌いが多いなど多くのご家庭で悩みがあると思います。健診には栄養士さんがいるので相談してみると良いですね。
◯要観察と伝えられたら
1歳6カ月健診では、いつもと違う環境に緊張してしまったり、機嫌が悪くぐずってしまったり…と普段どおりできないことも多々あります。健診を行なっているスタッフも、その点は理解して健診を行なっていますが「要観察」と言われることもあります。ですが必要以上に心配しなくて大丈夫。即治療や療育が必要という訳ではありません。生活する上での注意点や、お子さんに対する働きかけの仕方、専門家や専門機関の紹介など、役立つ情報をもらい、少しずつ取り組んでみましょう。もし治療や療育が必要な場合でも早期から対応していれば、お子さんの成長の助けになるでしょう。
お子さんのありのままの状態を見てもらい、今後も健やかに成長する手助けができるように健診はあります。健診を通して、お子さんの成長を感じられますよ。