【アンケートまとめ】コンビニの購入単価が多いのは何時?

2020/1/29 最新トピックス

レシーポを運営するソフトブレーン・フィールド株式会社では、会員のみなさんから集めたレシート情報をマーケティング資料としてシステムに登録し、あらゆる形で分析を行っています。

今回は、『【アンケートまとめ】おでんが売れるのは〇月だった!』の記事に続き、大手コンビニ3社の2018年4月~2019年10月までの18ヶ月間に及ぶデータからわかることを紹介してまいります。

来店時間帯はランチタイムがピーク

こちらは、24時間の購入者を100としたときに、時間帯別にどれだけの購入者があったかをグラフ化したものです。コンビニ大手3社(セブン-イレブン/ファミリーマート/ローソン)において、時間帯別の購入層はランチタイムである12時~15時の時間帯が多いことがわかりました。会社近くのコンビニでお弁当を購入するといった理由でしょうか。唯一ローソンだけは15時~18時といった夕方の時間帯に購入が多いという結果が出ています。

その他の時間帯を比較しても、ローソンは夕方の時間だけ群を抜いており、ほかの時間帯は足並みがそろっている状況にあることがわかります。15時~18時は学校からの帰宅や会社帰りの時間帯と重なります。食品のシェアが高いという結果も出ているため、「小腹満たし」にちょうど良い品揃えがあるのかもしれませんね。その答えは、後述いたします。

購入単価が高いのは21時以降

平均的に1人当たりの購入単価の平均は500円台ということがわかっています。では、時間帯別にみるとどうでしょうか?今回は、セブン-イレブンを例に出してまいります。

時間帯別にみると、21時~24時の時間帯が一番購入単価が高く、平均で710円ということがわかりました。品数の購入個数は3.2個です。

参考までに、前回の記事で紹介した平均的な結果を紹介すると、セブンイレブンでの購入平均は2.8品と586円でした。また、先述の時間帯別来店者数を見て、ランチタイムよりも来店者数は少ない傾向にあることから、単価が高いものを購入する傾向にあることが浮き彫りとなりました。

ちなみに、ファミマ・ローソンともにセブン-イレブンと同様の結果が出ていることが今回の結果からわかっています。

安定のおにぎりはセブンがトップ

コンビニの主力のひとつ「おにぎり」を見てまいります。この結果からも各社安定の売れ行きがあることがわかります。特にセブン-イレブンは、2019年5月におにぎりの定番5品をリニューアルした後にぐんと売れ行きが上がっています。

ローソン10個に1個は「悪魔のおにぎり」の購入

さて、2018年のヒット商品として社会現象になったのがローソンの「悪魔のおにぎり」です。天かすとめんつゆをご飯に混ぜ、青のりで香りよくまとめたおにぎりは「天むすのようだけど庶民的、後を惹く」として一躍人気となりました。

こちらは、ローソンのレシート購入金額全体に占める「おにぎりレシートの購入金額」の割合を提示しています。2018年11月を例にとると、月別の購入金額を100とすると、おにぎり全般の購入割合は4.2%、うち悪魔のおにぎりは0.4%という結果が出ています。

つまり、売れたおにぎりの10個に1個は悪魔のおにぎりということがわかります。地域や店舗によっても取り扱いが変わりますが、30種類も超えるおにぎりのラインナップがある中で、10個に1個は悪魔のおにぎりという結果はとても大きい数字といえるでしょう。

この推移はモニター終了の2019年10月までほぼ同率で推移しているので、悪魔のおにぎりの定番化もうなづけます。

ローソン「バスチー」でデザート首位に

ローソンはスプーンで食べるロールケーキとして売り出された「プレミアムロールケーキ(2009年9月発売)」のヒットから始まる「うちカフェ」シリーズが人気です。中でも「バスク風チーズケーキ(バスチー)」の発売後は圧倒的なシェア率を持っていることがこの結果からうかがえます。カップケーキシリーズやバスチーシリーズなどいろいろな商品投入によって、いつでもオリジナルスイーツが購入できるというメリットがローソンには見られます。

続いて、バスチーの購入金額割合を見ていきましょう。2019年4月、バスチー発売後に起こったヒットの時期を見ると、全購入金額を100とみると、スイーツカテゴリの購入割合は6.9%。うちバスチーの購入割合は1.3%となりました。購入されたスイーツのほぼ4個に1個程度がバスチーだったという結果になりました。その後も高い割合で推移しており、スイーツの8~9個に1個はバスチーが購入されているという現象が続いています。

便利なコンビニですが…。

24時間いつでも同様のサービスを受けられるのがコンビニエンスストアです。深夜帯にコンビニATMの利用やコピー、FAXの送信などで助けられた記憶を持つ人もいるのではないでしょうか。

昨今では人手不足や働き方改革のあおりも受け、24時間営業というコンビニ業界の標準仕様に一石を投じられています。元日営業を回避したコンビニもあるため、2020年1月以降はさらに大きな動きがみられるようになるかもしれません。

コンビニのビジネスモデルの転換期ともいわれる2020年、新規フランチャイズも増えている一方、営業時間などの動向にも注目すべきでしょう。

まとめ

売れ筋商品から見るコンビニ購買動向結果が浮き彫りとなりました。レシーポ会員が投稿してくれたレシートの一枚一枚が、明日のコンビニ業界を変えるかもしれません。

これからもレシーポでは、マーケターに対しさまざまなサービスのヒントを与えるべく、レシートから読み取れる多彩かつ有益な情報を提供してまいります。これまでと同様にみなさまの投稿をお待ちしております!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人:receipo

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