「~コーヒーチェーンおよびコンビニドリップコーヒーの利用実態分析~スターバックスコーヒーが利用者評価・利用者数ともに1位!利用者数ではセブンイレブンが2位にランクイン!コンビニドリップコーヒーの浸透で飲用シーンが多様化」

2014/8/27 ライブログ

フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールド株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:木名瀬博、以下「SBF」)では、株式会社クレディセゾンとの共同事業である「Point of Buy(R)飲食店利用者調査データ」(以下、利用者調査データ)をもとに、消費者のコーヒーチェーンおよびコンビニドリップコーヒーの利用実態を分析しましたので、報告いたします。

本リリースでの分析レポートの対象期間は、2014年2月1日~2014年8月3日の約6ヶ月間。全国の消費者から報告された9,417レシートデータをもとに分析しました。

●利用者評価1位はスターバックスコーヒー


図表1:チェーン別評価ランキング(5段階評価)

利用者調査データでは、回答者から実際に店舗を利用した証明としてその店舗のレシート画像を投稿してもらうとともに、店員の言葉遣いや挨拶の有無といった「店舗の様子:7項目」、笑顔や視線、雰囲気などの「店舗の接客状況:6項目」、メニュー・ドリンクの提供時間、料理・ドリンクの提供温度といった「料理・飲み物の提供:6項目」、クリンリネスや備品などの「店舗の設備:4項目」、業務に対する姿勢や接客意識などへの「店舗満足度:6項目」をそれぞれ評価してもらい、それを点数化(5点満点)しています。

対象期間中、コーヒーチェーン・コンビニドリップコーヒーカテゴリーにおいて、最も評価が高かったのはスターバックスコーヒーで、平均総合評価点は5点中4.47点でした。2位は上島珈琲店で4.46点、3位はナチュラルローソンで4.46点(※2位と3位は小数点第3位以下の点数の差)、4位は珈琲館で4.43点、5位はコメダ珈琲店で4.39点でした。

●利用者数1位はスターバックスコーヒー、2位はセブンイレブン


図表2:レシート枚数ランキング(n=9,417)

レシート枚数でもスターバックスコーヒーが1位で1,979枚、2位がセブンイレブンで1,532枚、3位がドトールコーヒーショップで1,526枚、4位がファミリーマートで1,045枚、5位がタリーズコーヒーで562枚でした。2位にセブンイレブン、4位にファミリーマートがランクインしており、コンビニドリップコーヒーが消費者に浸透していることを裏付ける結果となりました。

●コーヒーチェーンによって異なる店舗選択理由

 利用者調査データでは、回答者からその店舗を選択した理由について具体的なコメントを取得しています。評価ランキング、レシート枚数ランキング上位のコーヒーチェーンについてのコメントを見ると、スターバックスコーヒーでは「表参道店限定のティークリームフラペチーノがメニューにあって試してみたい味だったので」(40代女性)、「新製品のストロベリーディライトフラペチーノを飲みたかったので」(40代女性)といったように商品に対するコメントや、「Wi-Fiが入る上に、禁煙で快適に過ごせるので」(30代男性)、「テラス席がたくさんあって、ランチを食べるのに気持ちよさそうだったので」(30代女性)というような店内環境や雰囲気についてもコメントが見受けられました。

上島珈琲店の利用者の声を見ると、「昼休みの時間に少し余裕があったので、距離をのばしてこちらのお店まできました。味が好みです」(30代女性)、「ゆっくりコーヒーが飲みたかったのと、隣接の本屋さんの本を読めるので」(40代女性)といったように、味や雰囲気に関するコメントが見受けられました。

ドトールコーヒーショップの利用者の意見では「通勤途中にあって入りやすいため。また、近隣のモーニングの中では一番おいしいと感じるため」(30代女性)、「いくつかのコーヒーショップがあったが、ここのポイントを貯めているのでここにした」(20代女性)というようにメニューやポイントでお店を選んだ様子がうかがえました。

●値段や店舗までの距離を理由にコンビニドリップコーヒーを選択

評価ランキング、レシート枚数ランキング上位のコンビニのドリップコーヒーを購入した方のコメントでは、セブンイレブンについては「会社から一番近いコンビニで、昼食後のコーヒーを買いによく行くので。味も気に入っています」(40代男性)、「近所で深夜も開いているから。また、セブンイレブンのアイスコーヒーは、とても気に入っていて、今日も飲みたくなったから」(30代女性)というように味が気に入っていることに加えて、立地や営業時間といった利便性が店舗選択理由となっている意見が見られました。

ナチュラルローソンの利用者のコメントでも同様に、「勤め先に近いから。またリーズナブルだが、専門店にも負けない味だと思うから」(40代女性Eさん)、「職場に一番近くてドリップコーヒーが飲める店だから」(30代男性Fさん)というように、コンビニならではの立地や、味で選ばれているコメントが寄せられました。

●過去の回答履歴で見えてくるコーヒーチェーン・コンビニドリップコーヒーの利用実態

さらに、1人の回答者が過去にどのような店舗を、どんな理由で選んでいるかを分析したところ、「場所やシーンによって使い分け」、「好みのチェーンを愛用」、「特定店舗の利用が習慣化」といった利用実態が浮かび上がってきました。

例えば、8月3日にスターバックスコーヒーを利用し、その評価や店舗選択を回答した40代女性Aさんの過去の回答履歴を見ると、普段からスターバックスコーヒーを愛用していることがわかります。利用時間帯は「8:00~8:59」が最も多く、通勤時に会社の近くの店舗を利用しています。また、昼食時には好みのメニューがあることから、タリーズコーヒーも利用しているようです。

一方、7月30日にセブンイレブンを利用した50代女性Bさんの過去の回答履歴を見ると、セブンイレブンのレギュラーコーヒーが好きで、通勤途中や、仕事での外出時などのシーンで利用していることがわかります。さらにファミリーマートのアイスコーヒーを試し、味が気に入ったため、再購入するなど、普段からコーヒーが飲みたいときにはコンビニドリップコーヒーを利用する習慣がついているようです。

また、食事や軽食の際にはドトールコーヒーショップやコメダ珈琲店のようなコーヒーチェーンを利用するなど、シーンによってコーヒーチェーン、コンビニドリップコーヒーを使い分けていることがわかります。

コーヒーチェーンおよびコンビニドリップコーヒーについての利用者調査データを見ると、コーヒーを飲みたい時の選択肢として、消費者の中にコンビニのドリップコーヒーが浸透してきています。早朝や深夜の利用といったコンビニならではの利便性に加えて、「他の買い物の際のついで買い」や、「そもそも味が好み」といった理由で利用されており、今後も利用者は拡大していくと言えるでしょう。

一方で、通勤時にコンビニのドリップコーヒーを購入している方でも、ランチタイムや軽食事、ちょっとした空き時間にはコーヒーチェーンを利用しており、1人の消費者がシーンや気分に応じて、チェーンや業態、店舗を使い分けていることもわかりました。

このように消費者の選択肢が広がっていく中で、今後は自店舗へのニーズに加えて、他チェーンや他店舗の利用実態も踏まえて、商品戦略や店舗の顧客づくりを考えていく必要がありそうです。

【サービス概要】

  • サービス名:飲食店利用者調査データ店舗評価サービス
  • 店舗評価データ対象カテゴリー:ハンバーガーショップ、ファミリーレストラン、寿司屋、丼・定食屋、中華・ラーメン屋、うどん・蕎麦屋、カレーショップ、コーヒーショップ、弁当、スイーツ
  • 店舗評価データ対象チェーン数:約200チェーン
  • 店舗評価データ対象者:株式会社クレディセゾンの運営するポイントサイト「永久不滅.com」の「レシートで貯める」サービス登録会員およびSBFの登録会員
  • 収集の方法:指定チェーンの感想や満足度等をレシート画像と共に報告。
  • 当事業の特徴:
    • 実施時期や頻度、エリアにとらわれない店舗評価データを提供。
    • 「永久不滅.com」会員と「履歴書情報」のあるSBF登録会員「キャスト」で構成された約11万人のネットワークに基づく本人認証度の高いデータを提供。
    • レシート画像添付による利用証明、システムチェック及びダブルチェックによる回答の整合性確認及び不備をふるい落とした信頼性の高いデータが閲覧可能。

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