【アンケートまとめ】3000人大調査!コロナ禍の生活どう変わった?
非常事態宣言が解除され、私たちの生活の中にも「新しい生活様式」として「3密(密集・密接・密閉)の回避」や、ソーシャルディスタンス(社会的距離)、マスク着用にうがい手洗いといった予防自衛策が浸透してきました。もう慣れたという人もいれば、まだ慣れないという人もいるのではないでしょうか。
この新しい生活様式について、皆さんはどのような意識を持っているのでしょうか。全国の男女3,000名を対象に「新型コロナウイルス感染拡大による生活と意識の変化に関するアンケート調査」を行いました。
調査結果では、コロナウイルスによる短期間で起こった目まぐるしい社会情勢の変化で、さまざまな変化が起こっていることがわかりました。
新型コロナウイルス感染拡大による
生活と意識の変化に関するアンケート調査
【調査概要】
- 調査期間:2020年6月12日~6月18日
- 調査対象:全国のアンケートモニター会員
- 調査方法:SBF独自のリサーチサイトによるインターネットリサーチ
- 調査人数:3,199名(男性1,461名、女性1,738名)
家族の対話は増えたけど…
まずはコロナ禍拡大前後のコミュニケーション方法の変化を質問しました。
対面では同居家族との会話は増えたけれど、友達や会社同僚との会話は減ったという結果が浮き彫りとなりました。学校や職場ではオンラインでの授業やテレワークが主流になり、ややもすると家族以外の人と顔を合わせて話していないということも。
その裏で、友達や会社同僚とのオンラインを経由した会話は増えています。
オンライン飲み会や、テレワークランチ会といった取り組みが増えていますが、コミュニケーションとしてはやや希薄といったところが懸念されます。
食生活は自炊が増えた
コロナ禍で、外食や夜の飲食に大きく制限が出ました。その結果、自炊の時間や頻度が増えた人が多くみられました。またテイクアウトやデリバリーの利用に関して、「やや増えた」と感じる人も目立ちます。お持ち帰りをして家でご飯を食べるという行為が定着しつつあるようです。
「とても増えた」ではなく「やや~」という結果が多かったのは、テイクアウトの費用面をネックに感じている人もいるとおもわれます。もちろん、自炊できる人はテイクアウトは「時折」という傾向にあるとみることもできます。
家での飲酒に関しては「変化なし」という声が75%もありますが、5人に1人が「増えた」と回答しています。これは外での飲酒が家にスイッチしたと考えることもできますが、ストレスなどで飲酒量が増えた結果ともとらえることができるので、この結果は無視できないと考えます。
おうちの中で自分と向き合う時間は…?
さて、ステイホームの春が過ぎ、夏休みは県をまたいだ移動は極力NGと言われた数ヶ月間。家の中でどのように過ごすか自分と向き合う人も見られました。中でも掃除や片付けと自分の趣味を楽しむ時間が増えたという回答が多くみられました。
その反面、睡眠時間に関しては趣味や片付けに費やす時間よりも増えていないことがわかります。
では、こちらの結果をご覧ください。
スマホやパソコンでネット配信を視聴する時間やゲームをする時間が増えたという結果が顕著です。趣味に没頭する時間もそうですが、このようなエンタメ需要により、ネットの時間が増えたと考えられます。こういった結果から、睡眠時間が増えたという人の伸び率が少ないという結果にたどり着くのかもしれません。
コロナ禍の買い物、どう変わった?
次に、買い物動向に関しての質問です。今回は「お菓子」「大豆加工食品」「冷凍食品」「ベーカリー」の4品目についてコロナウイルス拡大前後の消費動向について質問しました。
「変化なし」という回答が7割近くに上りましたが、「やや増えた」と感じる人が2割超いることがわかりました。特に、お菓子やベーカリーは学校の休校が続くことで在宅の機会が増えた子供がいる家庭では顕著だったと考えられます。冷凍食品なども、昨今ではレンジアップですぐに食べられる軽食なども増えているので、手軽に食事という考え持つ方もみられるのでしょうか。
大豆加工食品といえば、豆腐や油揚げが代表格です。アレンジレシピも増えているため、食費の節約の一環として選ばれたと推察できます。
コロナ禍の買い物、お店の変化を感じる人が大半
今や、お店側も感染症対策をしなければ、営業が難しい状態になりました。消毒液の設置やレジのアクリル板設置などさまざまな工夫がなされています。今回のアンケートでは店側の感染症対策がなされているかを質問しました。8割以上の人が「そう思う」と回答しています。安心して買い物客を受け入れる工夫がうまくいかされていることがわかります。
キャッシュレス決済ありと、以前より大きく示す店などが増えた印象(40代女性)
お年寄り・妊婦・身体障害者用のレジが設置されていた(50代女性)
来店客が少ない時間帯を放送していた(40代女性)
このようにお店側が非接触決済を促していることや、ゾーニングを徹底していることから、コロナ禍のさなかにいることを実感している人が見られました。
セルフレジに並んで購入することが増えた(40代女性)
なるべくキャッシュレス決済で、色んな物を触らないようにしている(60代以上男性)
会計や品定めの段階で、非接触を心掛け自己防衛策を講じている人も見られました。コロナ禍以前のキャッシュレス決済のキャンペーンがあったため、この点はスムーズに受け入れられたのではないでしょうか。
その反面、お店が突然キャッシュレス決済システムを導入するなど、コロナ禍の変化にうまく対応できない消費者側の意見も見られました。
クレジットカードを自分でどう差し込んでいいのかわからない時が困る(50代女性)
キャッシュレス決済でサイン不要な店もあれば、固定されているタッチペンを使ったサインが必要な場合に不安がある(50代女性)
これまでは、レジチェッカーがカードの扱いをしてきましたが、このところでは端末に自分でカードを差し込む形が主流です。端末の形やカードのデザインによっては、挿入方向が分からないという場合もあります。実際、挿入型かスラッシュ型か戸惑うことも。
また、非接触を心掛けている人にとっては、店備え付けのペンを触る、タッチペンでデジタル署名を行うという場合に戸惑いがあるようです。ナーバスになってしまうこともありますが、手洗いを励行することで心配は払しょくされます。
Withコロナとは言うけれど…
「新しい生活様式を取り入れ、新型コロナウイルスと共存を」という動きは、今回のアンケート結果からも定着しつつあることがわかりました。けれど、人と人のコミュニケーションが希薄になっている、飲酒量が増えつつあるといった点では注意したいところも見られます。
心が折れそうになることも多々ありますが、感染拡大が収まることや、治療法が確立するまでの辛抱です。つらいなぁと思うこともありますが、ソーシャルディスタンスなどを守り乗り切りましょう。