仕事も介護も両立を考えています!働く女性の意識調査より

2018/10/29 くらし

子育てがひと段落つき、ライフスタイルの変化とともに「これから一生懸命働くぞ!」と気持ちを新たにしたときに、訪れるのが「両親の介護」問題ではないでしょうか。自分はまだその年齢ではないと考えていても、病気は突然襲ってきますし、老いはそれぞれ訪れます。自分自身も「あ~あ、年取ったなぁ」と思うことがあるはず。

ここでは、サステナブル∞ワークスタイルプロジェクトが行ったアンケート調査の結果から「働く女性と介護」について考えてまいります。

仕事も介護も両立を考えています!働く女性の意識調査より

まだヒトゴト状態?働く女性と介護について

核家族が増えてきて、「夫の両親・自分の両親とは離れて暮らしている」という家庭がほとんどではないでしょうか。また、夫も私も病気知らずの働き盛りであることを自認している方もほとんどでしょう。筆者自身、団塊ジュニア世代からはわずかに遅い時期に生まれていますが、夫の両親はまさに「団塊の世代」に生まれた人たちです。もちろんまだまだ元気ですが、70歳を超えたことをきっかけに自営の仕事もやめたため、老いを意識せざるを得なくなっています。

このところ、メディアにおいて「家族の介護」について紹介されるようになりました。なぜクローズアップされるようになったのかといえば、「在宅介護・地域医療」を推進する動きがほぼ定着したことが考えられます。介護が必要な人は病院や施設などに長期滞在することなく、家で介護ができるような体制を国を挙げて整備してきましたといった内容です。

でも、要介護者が家にいると「私の仕事はどうなる?」「生活や介護にかかるお金を稼がなければいけない」と焦ってしまうのが女性ならではの悩みにつながるのではないでしょうか。

それよりも、「介護と仕事と家庭すべてを両立できる?」という命題にぶつかってしまうかもしれません。それを緩和させてくれるのが先に挙げた「在宅介護・在宅医療」をサポートしてくれる行政サービスになるのですが、要介護度に合わせてのサービスになるので家族の負担は否めません。

「働く女性の仕事と介護の両立に関する意識調査」

レシーポを運営する「ソフトブレーン・フィールド株式会社(以下SBF)」は、働く女性の仕事と介護の両立に関する意識調査を行いました。

ここからはそのアンケート結果を紐解いてまいりましょう。

【調査概要】

  • 調査対象:SBFにキャスト登録をしているアンケートモニター(働いている女性)
  • 調査人数:20代~60代以上の女性 745名(平均年齢47歳)
  • 調査方法:リサーチサイト「リサれぽ!」を活用したインターネットリサーチ
  • 調査地域:全国
  • 調査期間:2018年9月11日~2018年9月18日

親の介護にはまだ直面していない人が多い

まずは、自身の親の介護状況をまとめます。アンケート結果では「介護が必要な親がいる」という働く女性の割合は34.4%に上ります。アンケート結果の平均年齢から見ると、納得できる数字ではないかと思われます。

現状介護が必要な親はいないという方(62.2%)や、介護が必要や親はいるけれど介護自体は身内の誰かが中心(11.5%)となっているという方を合わせると7割もの方が介護に直面していないという結果も出ています。

あなたが介護を担うことになったら…?仕事と介護両立させますか?

自分の両親や夫の両親に介護が必要になった場合、仕事と介護を両立させたいか?といった質問では、64.8%の方は「両立したいと思う」と回答しています。一方では「わからない」「両立したいと思わない」と答える人もいます。

先の結果から「介護問題はまだ身近な問題ではないけれど、将来的な見解は定まっている」方が多いことがわかります。

介護が理由でプライベートタイムが変わった

ここからは、実際に親の介護を経験している・したことがあると答えた方を対象にした質問です。

介護が始まると生活が一変します。どんなことが変わったかを複数回答で質問したところ、7割以上の女性が「プライベートの時間が変わった」と答えています。時間が増えた/減ったに関しては言及されていませんが、やはり、生活リズムやライフスタイルが変わった(62.4%)という回答を踏まえると「減った」と推測せざるを得ないでしょう。

介護が理由で離職の予定がある/離職したという女性が多数

介護問題に直面すると、どうしても嫁や娘の立場にある女性が「仕事を辞める」ことを検討しなければならないという現状があります。介護を経験した人の2人に1人が離職経験があると答え、介護が始まったら(あるいは介護の度合いが進んだら)離職するだろうと回答しています。

自分に介護問題が発生したら、とても不安…。

今度は、「現在介護が必要な親がいない」と回答した女性に「将来、親の介護が必要になった場合に不安を感じるか」といった質問を行いました。91.2%とほぼすべての女性が「不安を感じる」と回答しています。

介護について全く知識がないのでとても不安(40代)

金銭面がどの程度かかるのか不安(40代)

このように、介護保険サービスの内容が把握できていない・金銭面の不安が払しょくできない現状が声として挙げられました。

介護保険による医療費や介護に関する費用の減免があったとしても、要介護度の違いによって負担が変わりますし、それ以外の出費もかかることもあります。不安が大きいことがうかがえます。

育児と介護の両方をしないといけない可能性があり不安(30代)

実家が遠方のため、仕事と介護の両立ができるか不安(50代)

また、たった今小さな子供を抱えている状態で、突然に介護が始まったという場合「生活と介護」は両立できても「育児と介護」はどうしてもハードルが高いと感じることは、現在まだまだ子育て真っ最中の筆者本人から見ても当たり前だと思います。また、転勤中心の生活をする家庭や核家族ならではの悩みである遠距離介護への不安も見受けられました。

介護に携わることになったら、会社の理解も欲しい!

地域包括ケアシステムが浸透し、デイサービスやショートステイなど要介護者を一時的に預かってくれる制度やヘルパー派遣などのサービスが当たり前に受けられるようになりましたが、やはり仕事をするうえで「介護が理由の遅刻・早退・休暇」という負担ものしかかります。

子育てでは理解が深まりつつありますが、介護になるとまだまだ…というところも少なくないはずです。介護する従業員に対する企業側の理解が欲しい、企業独自の何らかの制度が欲しいと考える人が見られました。

また、民間の介護サービスの充実(介護のアウトソーシングができるか)といったところも働く女性のキーワードとなるでしょう。

2018年施行の介護・医療費の改正、あなたはどれだけ知っている?

最後に、すべての女性に「2018年に行われた医療費や介護保険に関する改正」に関する認知度を調査しました。概要を説明すると、高齢者医療や介護サービスを受ける際の自己負担額を引き上げるといったことと、65歳以上の高齢者に対する介護保険料は収入などに応じて徴収額を変えますという内容です。

筆者もこの改正を全く知らない状態でおりましたが、年金生活が中心の方とまだ働いている65歳以上の方では介護保険料の納付額が大きく変わるようです。

介護問題を身近なものととらえる必要があるかも!

このような結果からもわかるように、「親の介護はもう少し先」の世代にとって介護に関する事柄などを知る場所があったほうが良いといえます。

実際には行政の活動の一環で行われているようですが、働く女性にとって理想的なニーズでの実施がないといったほうが現状だと思われます。

仕事と介護を両立する気持ちはあるけれど、実際に直面したら不安も払しょくできない・生活を変えざるを得なかったという結果も浮き彫りとなりました。「両親」ではなく「パートナー」に介護が必要になる可能性も否めない世代であることも念頭に入れなければいけません。

こうした結果をもとに私たちも、もう少し介護を身近に考えていく必要があるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人:たがめかめの

簡単な自己紹介 3児の母・主婦・士業補助者・webライターと、たくさんのわらじを履いて活動しています。

関連記事