100円から投資家に?主婦でもできる「100円投資」とは?

2018/7/29 くらし

このところ、金融商品とスマホ・パソコンなどネット環境とを結びつけたテクノロジーが私たちの生活に関わるようになりました。

「FinTech(フィンテック)」という言葉をご存知でしょうか?「金融:ファイナンス(Finance)」と、「技術:テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語です。今回は、このFinTechの一つでもある「100円投資」についてご紹介いたします。主婦でも投資家になれるチャンスです。

100円から投資ができるって本当?

投資家から集めた資金は、ファンドマネージャーと呼ばれる方が大きな資金にひとまとめにして運用し、利益を生み出します。その利益を還元するまでの流れを「投資信託」といいます。

投資信託は、証券会社に特定の口座を開設することで始めることができます。

さて、この投資信託ですが、単純に現金を投資するだけではなく、このところでは確定拠出型年金(iDeCo)による運用も可能となりました。証券会社によって、「最低買付単位」と呼ばれる投資金額の下限が決められています。

最低買付単位は、投資会社によってそれぞれに定められており、それが10,000円からであったり、1,000円からであったりするようです。一部の証券会社では、投資信託への門戸を広げるために、その最低買付単位を100円とするところが出てきました。これなら、主婦がコツコツと始める財テクも可能ですね。

100円投信のメリットは?

100円という少額投資ができるのは主婦層や若年層にとって「将来の備え」や、「ちりも積もれば山となる」といった将来的な目標ができるといえます。毎日投資口座へ入金しても月3,000円ですので、貯金という感覚で始めることもできます。でも少額ならではのメリットはあるのでしょうか?

①気になった銘柄ファンドをいくつでも買い付けできる

投資信託は、お金を預けるためにどの銘柄のファンドを購入するか決めなければいけません。もちろん損も生まれてしまうため銘柄選びは慎重にならざるを得ません。

100円から買付が可能であれば、気になるファンドにそれぞれ投資できるので「様子見伺い」をしてからさらに投資額を増やせます。

②預り金の端数も運用分配可能

ファンドの配当金や分配金が出たとき端数が出てしまうと、その端数が最低買付単位に満たない場合、運用資金として使えないというデメリットがありましたが、最低買付単位を100円とすることで、運用できず当座の資金にもならなかった端数のお金も無駄なく運用することができます。

このほかにもメリットがありますが、初めて投信を始めるという方に向けてのメリットとしてはかなり大きいものがあるでしょう。

100円投資にデメリットはある?

始めて投資信託を始める方にとって、「投資を月100円から学ぶ」という位置づけをすることもできます。また、100円から買付ができるファンドは2,000銘柄以上にも及ぶため、特定のカテゴリにある銘柄だけを集中的に購入するなど、「おいしいところどり」ができるといった面も。

デメリットはあるの?という質問も当然寄せられます。ズバリ!少額投資では分配・配当はほぼない…ということです。多くのファンドは基準額に対する分配金を定めており、2,500円の基準額に対して40円などというようなレートとなります。100円だけを投資している場合、基準額に満たず分配がもらえない…ということも。

少しずつ状況を勉強しながら、買い付け額を増やしていくことや、他銘柄へ変更するなどのテクニックも必要になります。

また「毎月100円」「毎日100円」という少額投資の場合、将来的な蓄えは難しいことも。

毎日100円の投資では月3,000円、年間では36,000円です。10年間で36万円。もちろん信託に対する分配金だけではなく、運用による損も出てしまうことが予想されるため、10年後に手元に36万円があるかどうかはわかりません。将来の備えや老後資金として100円投信を始めるならば、ちょっと考えてしまうのではないでしょうか。

100円投資信託は「お金を貯めること」には向いていますが、「お金を稼ぐこと」には向いていないということだけは念頭に入れておくことをおすすめします。

無理なく財テクを始めましょう!

主婦層が「お金を貯めるため」に始める財テクの落とし穴としては、「利益を生むためにさらにお金を投資する」というようなエスカレート状態を生むことも。また元本の保証がないというリスクを負うことも覚えておきましょう。また、将来的に100円投資信託で貯めたお金を定期預金や株式投資へ切り替えたほうが、利益を生み出す力は大きくなるかもしれません。

こうしたことも考えながら投資信託などの財テクを始めましょう。

 

この記事を書いた人:receipo

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