出産と働き方~「産後、職場復帰して良かった!」と思える人が多数
仕事をしている女性は、結婚や妊娠をきっかけに「仕事をどうするか考えてしまう」ことでしょう。
転職で働き方を変える、時短や雇用形態を変えて同じ職場で働く、パートや専業主婦になる、産休明けにはフルタイムで再び頑張る…というように、さまざまな道が選択できます。
今回は、ソフトブレーン・フィールド株式会社(SBF)では、子育て経験があるキャスト女性会員を対象に『出産後の働き方についてのアンケート』を実施しました。その結果をまとめましたので、どうぞご一読ください!
出産後の働き方に関するアンケート
ソフトブレーン・フィールド株式会社(SBF)は、店舗ラウンダーの派遣や、在宅ワークを中心とした派遣や仕事のマッチングを行う会社です。
SBFにキャストとして登録する女性の背景は多岐にわたります。ここで、下記の概要にてアンケートを行いました。
対象:SBFに登録している、子育て経験がある女性847名(平均年齢46歳)
その中から、出産後に育休を経てお仕事復帰した経験があると回答した女性154名を対象に、出産後の働き方や仕事への考え方について調査をしました。(調査概要は下部)
1:産後、1年以内に職場復帰した方が多数
出産後に、育児休暇を経て仕事復帰をした経験がある女性に、復帰した際のお子さんの月齢(年齢)調査したところ、生後1年(満1歳)までに職場復帰を果たした方が、2人に1人の割合であることが分かりました。
更に掘り下げると、生後半年までに職場復帰された方が29.2%、また89%もの方が2歳の誕生日までに職場復帰を果たしていることが分かりました。
生後6ヶ月までに職場復帰を果たした方のコメント
・上の子も同じ保育園だったため、下の子が入園する際に点数が高く入りやすかったから(50代)
・1歳前のほうが保育園に入りやすいから(40代)
・実家のサポートがあったから(30代)
生後6ヶ月~1年までに職場復帰を果たした方のコメント
・育休が1歳の誕生日までだったから(40代)
・家計のため(40代)
保活というハードルがありますが、実家のサポートを受けられた方や、スムーズに保活を終えることができたという方の意見が挙げられました。また、育休をフル活用した後に職場復帰を果たした方もみられます。
2歳までに職場復帰を果たした方になると、「育休取得前の時点でパート勤務だったため、待機児童リストに入ってしまった(30代)」という声や、「我が子の成長を見守りたい(40代・パート勤務)」という声もみられました。
育児休暇後、「働き方を変えた」方が約半数
育児休暇を取得後に、仕事復帰した際に働き方を変更した方は、46.1%。約半数近くの方が働き方を変更したと回答しました。
「働き方を変えた」と答えた方に対し、どのような働き方に変えたのか、掘り下げて質問を行いました。
その結果、職場はそのままで時短勤務に変更したという方が31%、働きやすさや子育てを優先させて転職をしたという方が23.9%にも及びました。
中には、正社員から契約社員やパート、というように雇用形態を変えたという声もみられました。
育児短時間勤務は法律で守られた働き方
この結果にあるよう、「時短勤務」に変更した、という方の中には、育児・介護休業法によって定められている『所定労働時間の短縮措置(改正育児・介護休業法・第23条第1条)』を行使した方だと思われます。
この制度は、3歳に満たない子供を養育する労働者が利用できる時短制度で、『育児短時間勤務』等といわれています。
時短勤務をすることで、幼稚園や保育園の送迎に間に合わせると言ったライフスタイルが構築できますね。
正社員のポジションにある方などがこの制度を利用し、仕事と子育て、家庭を両立させています。
産後、仕事に復帰してよかったと思う方が多数!
産後や育児休業を経て、仕事(出産前の職場や、転職などを含めて)に復帰してよかったかを質問したところ、72.1%もの方が「仕事に復帰してよかった」と答えています。
・(仕事によって)自分自身に戻れる瞬間ができ、リフレッシュできた。そのおかげで子供にも向き合えた。(50代)
・社会とのつながりを維持し、仕事をすることで、育児への視野狭窄(ひとりでの育児抱えこみと孤立)がおきなかったのが、一番良かった。(40代)
仕事と育児、両面の顔を持つことによって、気持ちの切り替えができたという声が寄せられています。また、保育園や実家、行政などと連携した子育てができたから、「孤軍奮闘」という言葉とは無縁だったという方も。
その反面、3.9%の方が、「仕事に復帰しなければよかった」と答えました。
その理由は「育児も仕事も中途半端になり、どちらも満足できる結果にはならなかった(50代)」というもの。
50代の方が子育てを経験した時代は、まだまだ「ワーキングママ」という言葉が浸透しておらず、女性は結婚したら家に入るものというような固定観念が根強かった頃かと思われます。
子育てに対する行政サービスなどが今のように幅広いものではなかったため、このように思われたのかもしれませんね。
仕事を続けてきてよかった!と思えます
85.2%もの方が、産休・育児休業という若干のブランクがあっても、何らかの形で仕事を続けて来てよかった!と考えています。
「○○ちゃんのママ」ではなく「A主任」とか「Aさん」という形で、自分の個を見てくれる場所があると、生活にメリハリが付きますよね。
「自分が仕事をしていて子育ての価値観に偏りができそうだったけれど、保育士さんなど子育てに関与している方からの気づきを得られた(30代)」という声もありました。
このように、視野が広がったという声の他、「(自分が仕事をすることで)家族の協力が得られるようになった(40代)」という理由も出されていました。
働くことで、家計の収入にもつながりますので、さらに「よかった」という気持ちにつながることが分かります。
ただし、その中で子育てに対するちょっとした犠牲も…。
・子供の体調やメンタルなどが不安定な時期はゆっくり家庭でみてあげられたら…と感じます(40代)
これは「どちらでもない」と答えた方が寄せてくれたコメントです。
子供の体調不良や、気持ちに寄り添えなかった時期があったことを悔やんでいると推測できます。
ワーキングママとこの悩みは切っても切り離せないもの。
難しい問題ではありますが、ママ一人で解決できるものではありません。パパを含めたご家族で悩みを共有し、お互いにフォローしていけるとよいですね。
仕事をすることで、自分が豊かに!
働き方の選び方や、世帯年収、子供の数によっても変わってきますが、今回のアンケート結果をみると「ワーキングママと子育て」はプラスの方向に大きく動いていることが分かります。
もちろん、子育ての壁にぶつかることもこの結果から浮き彫りとなりましたが、保育の場面や職場、身近な家族からサポートを得られるほか、自分自身の気づきにつながったという方も。
正社員やパート、派遣などさまざまな働き方がありますが、何らかの形で仕事に携わっている女性は、「仕事を続けて来てよかった」と自分自身に対する仕事の姿勢や頑張りを認めていることも、この結果から分かりました。
これは、「自分自身が豊かである」と感じる要素にもつながりますよね。
育児中の方だけではなく、そろそろ仕事を始めてみようかな?と考えている方も「はじめの一歩」を検討してみませんか?
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調査概要