薬より「食品・日用雑貨」の品揃え!ドラッグストア利用者の希望は?

2018/4/3 くらし

今では、お住まいのエリアに1~2軒と競合店舗も増えているドラッグストア。皆さんも、「あの商品を買うならA店」「今日はB店が特売日」というように使い分けをしている方もいらっしゃることでしょう。

レシーポを運営するソフトブレーン・フィールド(株)では、「マルチプルID-POS購買理由データPoint of BuyⓇ」(以下POB)アンケートモニターを対象に「ドラッグストアの利用に関する調査」を行いました。

皆さんの生活の中で、ドラッグストアはどのような位置付けがなされてるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

調査対象に関して

「ドラッグストアの利用に関する調査」 調査日 2018年3月8日(金)~3月11日(日)

調査対象者:マルチプルID-POS購買理由データPoint of BuyⓇアンケートモニターのうち、「ドラッグストアを利用する」と回答した男女3,929名。

ドラッグストアへ週一回以上が38%、よく通うのはマツキヨ

「ドラッグストアへ行く頻度を教えてください」という設問に対して、週1回以上の頻度で出掛ける方が38.2%

月に2~3回程度という方も34.6%いました。この二つを合わせると、1ヶ月の間で複数回ドラッグストアへ出掛ける方が7割以上であることが分かりました。

また、「もっともよく利用するドラッグストア」に関して質問したところ、全国チェーンのドラッグストアである「マツモトキヨシ」が15.6%、同じく「サンドラッグ」15.5%、「ウエルシア」10.1%の順でした。

マツキヨ・サンドラッグは地方でも「車でちょっと走ればお店がある」というケースが多いですね。また、スーパーマーケットと同じ敷地に立地している・同じ建物内にテナントとして入店しているということもあるので、買い物に行きやすいということも一つの理由でしょう。

ドラッグストアでは、食料品を扱っているお店も増えています。日用品の特売や、医薬品が安い日などもあるので、足しげく通うという方もいらっしゃるようですね。

POB会員にみる「ドラッグストア各店の強み」はコレ!

先に挙げた「もっともよく利用するドラッグストア」ではどのようなものが購入されているのか、その動向を集計しました。これはレシート投稿によるカテゴリ構成からPOB会員がどのような商品を購入しているのかを集計した結果です。

その中で「ドラッグストアならではの主力商品」や「消費者がどのような目的を持ってドラッグストアに行くか」が明らかになりました。

  • マツモトキヨシ 医薬品、美容健康ジャンル
  • サンドラッグ 日用雑貨
  • ウエルシア 日用雑貨、食品
  • ツルハドラッグ 日用雑貨、食品
  • クリエイトSD 食品

これを見ると、ドラッグストアのメインは日用雑貨や食品など。マツキヨは他のドラッグストアと一線を画しており、医薬品を購入する方が多いことが分かります。

マツキヨはメジャーな製薬メーカーと共同開発し、専売品として販売していることが大きな勝因となっていることが分かります。

また、コスメや美容系商品の「MK CUSTOMER」といったプライベートブランド(PB)化することによって、価格を下げることができるため、「良いものを安く、近くの店で購入する」という方が多いことも分かります。

ドラッグストアで「食品だけ購入」はアリ!ついで買いもアリ!

ここからは、「ドラッグストアにおける食品の購入」についてまとめました。「普段ドラッグストアで食品を購入する」と回答したN=2,267名を対象にしています。

ドラッグストアでは日用雑貨や食品系を購入する方は多いことがわかりました。その中でどのような食品を購入するのか「ドラッグストアで購入する食品について教えてください(複数回答)」という質問をしました。

一番多かったのが「菓子類 85.1%」です。また、ついでに購入やまとめ買いをしやすい、「一般食品(お米・加工品・インスタント食品・調味料) 54.1%」 「水・清涼飲料水 53.9%」が目立ちました。

この中で「日配品(牛乳・乳製品・卵・豆腐など)52.5%」という回答が。新鮮さが売りとなる日配品も購入できるお店が増えたので「ドラッグストアで夕飯の買い物を済ませる」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

この結果を受け「食品のみの購入目的でドラッグストアに来店したことがありますか」という質問も合わせて行った結果、「ある 70.6%」と先に挙げたレシートから見る買い物動向を裏付けする結果が現れました。

「ついで買い」をついつい、しちゃいます

「食品だけ」という目的だったのに、「あれも安い。これも切れそうだった」というように「ついで買い」される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ドラッグストアに食品のみの購入目的で来店し、他のものを『ついで買い』したことはありますか?」という質問には、82.1%もの人が「ある」と答えています。これは筆者も「あるある」の案件です。

きっかけとしては特売ストック買いPOPや販促物が目に入ったからという理由が多かったです。もしかしたら「食品だけ買うけれど、何かあるかもしれないからお店を一周してみよう」というような気持ちを持つ方がほとんどなのかもしれませんね。

ドラッグストアに求めるのは、スーパー並みの品ぞろえ

よく行くドラッグストアで食品の品ぞろえが良くなったら、「来店頻度が高くなる」と答える方はほぼ2人に1人。

その中で「今後ドラッグストアに求めること」という質問に対しては「価格の安さ(70.1%)」「スーパーのような食品・日用雑貨の品ぞろえ(41.1%)」を上げる声が高くありました。

ドラッグストアは便利だけど、肉や魚などの生鮮食品のためにスーパーに行くのは、ちょっと面倒に思うことがあります。

「ついで買い」の傾向も明らかになったため、一週間の買い物の回数や、1度の買い物で出掛ける店舗を減らすことで出費を減らしたいという気持ちもあるかもしれませんね。

ドラッグストアは身近なお店です

今回のアンケートを通じて、ドラッグストアは消費者にとって「なんでも揃いやすい身近なお店」であることが分かりました。医薬品よりも食料品や日用雑貨品を購入するというように、本来のドラッグストアの存在意義からは外れたところでのニーズが高いという結果も出ています。

そんな中ですが、2017年より施行されたセルフメディケーション税制が更に浸透されるにつれて、市販の医薬品のニーズも高まっていくかもしれませんね。

また、ドラッグストアは毎日通っても飽きない工夫もたっぷり。ついついいろいろ買ってしまうということも分かります。

あなたは、ドラッグストアに出かけたらいつもどんなものを購入していますか?

※詳細の調査リリースはこちらをご覧ください。

この記事を書いた人:receipo

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