[看護師監修]赤ちゃん・子どものための防災グッズとは?
9月1日は「防災の日」でしたので、ご家庭の防災グッズを見直した方も多かったのではないでしょうか?
子どもの頃、実家では家族1人ずつ、防災リュックを各々の部屋に置き、いざというときに備えていました。
今は、子どもを授かり、各地で地震や大雨などの災害時にテレビで避難所の様子などを見ていると「大人用の防災グッズの他に、子ども用の防災グッズも必要だな」と感じました。
被災者の多くは、大人用でどうにかできる年齢の方々で、各地から送られてくる救援物資も小さい子どもを想定している物は少ないと思うからです。
また小学生くらいの子どもから大人たちは、地震や大雨があったから…と普段と違う生活をある程度頑張って我慢してくれますが、赤ちゃんや幼児には難しいでしょう。
ならば、赤ちゃん・子どものための防災グッズを用意して少しでも不安なく避難生活が送れるように準備しておきたいものです。
大人用の防災グッズは、何を用意する?
まず、大人用の防災グッズには何を用意すれば良いでしょうか。
物の名前、数などをリストにまとめておくと、見直しの際に便利です。
防災リュックに入れておくもの
・飲料水(500ml ペットボトル2本)
・非常食(チョコなどの菓子類、ゼリー状の食品など)
・衣類(保温ポンチョ、アルミシートなどの防寒着)
・医薬品(消毒液、マスク、三角巾)
・アイマスクや耳栓(避難所では眠れない事があり、身体を休める為)
・懐中電灯(できれば手巻き式)
・携帯電話・スマートフォンの充電器
・風呂敷
・雨ガッパ
・タオル(大・小)
・旅行用の洗面道具・
ウエットティッシュ(携帯用を数パック)
・筆記具(油性マジック、ボールペン)
・ビニール袋(大・小3~4枚、半透明・黒・保存用袋数枚)
・携帯ラジオ(手巻きで充電でき、携帯電話やスマートフォンを充電できるタイプ)。ホームセンターなどに売っています。
・現金(数千円~2万円くらいを個人で判断して。紙幣・小銭両方。必ず10円玉は多めに入れておくこと)
・連絡先リスト(携帯電話やスマートフォンの充電が切れても連絡先がわかるように)
▼防災リストに書いてリストと一緒に一ヶ所にまとめておくもの▼
・1週間分の常備薬(胃薬や解熱剤、持病に必要な薬)
・お薬手帳、貴重品(財布、印鑑、通帳など避難時にすぐ持ち出せるようにしておく)
また、必要な人はスペアの眼鏡やコンタクトレンズ、コンタクトレンズの洗浄液や保存液なども用意しておくと良いでしょう。
小さい子どもに必要なものとは
小さいお子さんがいるご家庭は、下記のものをリュックに用意しておくと安心です。
・粉ミルク(使い切りタイプ)
・ベビーフード(離乳食の進み具合に合わせてこまめに見直す。アレルギーがある場合はアレルギー食を。避難所では手に入りにくいです。)
・食事の際に必要なもの
例)プラスチック哺乳瓶、スプーン、コップ、赤ちゃん用の水、おしゃぶり、
・おしりふき(ウエットティッシュ代わりにも)
・おむつ(圧縮袋に入れるとかさばらない。サイズをこまめに見直し)
・タオル、ガーゼハンカチ(古いものをいくつか)
・エコバッグ
・ビニール袋大容量ゴミ袋
・簡易トイレ(オムツ卒業児)
・一般的な防災グッズ(市販のキットでもよい)
・連絡先リスト(万が一、子どもだけで避難する事があった場合に必要)
▼防災リストにまとめてリストと一緒に一ヶ所にまとめておくもの▼
・母子手帳(予防接種の履歴などがわかるため)
・お気に入りのおもちゃ(精神安定のため)
・下着・服(上下3着ほど)、上着、靴下、靴(つかまり立ち以上の子どもに。災害現場は裸足だと危ないため。抱っこで避難する時も忘れないように)
・爪切り・保湿クリーム・赤ちゃん綿棒・体温計などスキンケア・ヘルスケア用品(避難所で手に入りにくいため)
・抱っこ紐(避難時に必須)
・授乳ケープ、レインコート(ほこりや強風避けになる)
・マグ、いつも使っているタオルケットなど。
避難時にあわてないように
上記であげた一例に加え、各ご家庭で必要なものを足していくと良いでしょう。
防災リストにまとめてリストと一緒に一ヶ所にまとめておくものは、日常生活でも使用している事が多いものだと思うので、避難する時に慌てないようにまとめつつ、日常生活に支障のないようにしまい込んでしまわないように気をつけましょう。
ただでさえ慌ててしまう災害時。普段の準備で少しでも子どもが避難所生活を不安なく過ごせるようにしてあげたいですね。