【看護師監修】夏に流行しやすい~気を付けたい!子どもの感染症

2017/8/11 くらし

毎日暑い日が続く夏。熱中症などには気をつけていても、意外と冬ほど感染症には気をつけていない方も多いのではないでしょうか。
夏にも流行りやすい感染症があります。今回は、特に夏に流行しやすい4つの感染症についてお話しします。
レシーポ 夏に気を付けたい子どもの感染症

溶連菌感染症

溶連菌は正確には「溶血性連鎖球菌」という細菌です。春~初夏にかけてと冬に流行します。
2、3歳から小学生くらいまでが罹りやすいですが、大人も溶連菌感染症になります。主な症状は喉の痛み、発熱です。
また、イチゴ舌(いちごのようにブツブツした舌)や全身にかゆみのある発疹がでたり、症状がおさまってから手足の皮膚がポロポロ剥けたりします。
診断方法は、病院で綿棒で喉の菌を取り、検査キットで調べます。5分程で結果がわかります。

治療は、抗生剤の内服です。内服期間は医師が処方する薬によって違いますが1週間ほど内服します。
少し長く感じると思いますが、菌が少し残ってしまうと急性腎炎やアレルギー性紫斑病、最近はあまりないようですがリウマチ熱などの合併症を引き起こす恐れがあるので、症状がおさまっても医師から処方された抗生剤は、最後まで内服するようにしましょう。

手足口病

「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」が原因のウイルス性の感染症です。夏に流行し、7月頃ピークをむかえます。
5歳未満の小児が罹りやすいですが、稀に大人も罹ります。口の中の粘膜や手のひら、足の裏などに水泡性の発疹ができるのが主な症状です。発熱することもあります。水泡は1週間ほどで治りますが、口の中の水泡がつぶれ口内炎がひどくなると食事や水分摂取がしづらくなります。

手足口病には、病気自体に効く薬がありません。口内炎に対して痛みを和らげる薬や保護する軟膏が出される事があります。
食事や水分摂取がし辛い為に脱水になる恐れもあるので、刺激の強いオレンジジュースなどは避け、少し冷たい麦茶や牛乳、ゼリーや冷めたおじや、豆腐など、あまり噛まなくても食べられるものを用意してあげましょう。5日程で症状は引きます。

ヘルパンギーナ

いわゆる「夏風邪」です。「コクサッキーウイルスA群」が原因のウイルス性の感染症です。6月頃から初夏にかけて流行します。
乳幼児が罹りやすいですが、稀に大人も罹ります。39℃以上の熱が1~3日程続き、喉が赤く腫れ小さな水泡がたくさんできます。水泡は2~3日でつぶれます。
ヘルパンギーナには病気に直接効く薬がありません。のどの痛みが強いので、手足口病と同様に脱水症状を引き起こす恐れがあります。刺激の強いものは避け、麦茶やかまずにのみこめる食事を用意してあげましょう。

稀に髄膜炎を起こす事があるので、首の痛み、頭痛に加えて吐き気、嘔吐が見られた場合はすぐに病院へ。また高めの熱が出る事で、熱性けいれんを起こすお子さんもいるので注意して看病してあげてください。

咽頭結膜炎

いわゆる「プール熱」です。「アデノウィルス」が原因のウイルス性の感染症です。
6月頃から徐々に増え7、8月にピークをむかえます。幼児から小学生が罹りやすいです。主な症状は発熱、喉の痛み、結膜炎です。全ての症状が出ない事もあります。急な発熱が3~5日程続き、喉の痛み、結膜炎(充血、目の痛み・かゆみ、目やに、涙が止まらないなど)があらわれます。腹痛、下痢などの消化器症状や咳を伴う事もあります。

咽頭結膜炎には病気自体に効く薬がありません。喉の痛みが強いので、手足口病やヘルパンギーナ同様、水分摂取や食事に気をつけてあげて下さい。また結膜炎には抗生剤や点眼薬が処方される事もあります。

ご紹介した夏に流行する感染症は、咳やくしゃみなどから細菌やウイルスが飛ぶ「飛沫感染」と共有するおもちゃなどを舐めたりする事で感染する「接触感染」が原因です。冬同様、手洗い・うがいが感染症を防ぐ為には大切です。もし感染症かな?と思ったら、早めに小児科や内科を受診するようにしてくださいね。

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この記事を書いた人:パン

小児科クリニックで看護師として働き、出産を気に専業主婦に。 最近は、子どもになるべく自然のものを使いたいと思いアロマオイルを活用して風邪予防や掃除などをしています。

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