野菜高騰!「ベジブロス」で野菜を余すことろなく使い切る方法とは?

2018/2/24

2月に入って少しずつ春野菜も入荷してきました。レタスが1玉500円近くだった年末年始よりは、落ち着いてきましたが、まだまだ「野菜が高い!」と感じる方もお多いですね。

ここでは、野菜を余すところなく使いたい!という方にもおすすめな「ベジブロス」をご紹介いたします。「廃棄するもの」からここまでおいしいダシが出るなんて目から鱗です!

 

ベジブロスってなぁに?

「ベジブロス」はファスティングダイエットがはやった頃からじわじわと浸透してきたため「言葉だけは知ってる」という方も多いかもしれませんね。

ベジブロスとは「ベジタブル(野菜)」と「ブロス(broth;だし)」を組み合わせた造語。つまり、野菜から取った出汁汁のことをさしています。

でも、野菜をまるごと「出汁のために使う」事って主婦の感覚ではなかなかできないことですね。ベジブロスは、野菜の皮を利用して作ります。

フィトケミカル(ファイトケミカル)の摂取がメリット

ベジブロスは海外でも人気で、今ではコーヒーの代わりにカフェでベジブロスを飲む方も多いのだとか。それに、なぜ「ファスティングダイエット(いわゆるプチ断食)」でベジブロスが推奨されているのかも、知りたいところですね。

このフィトケミカル( phytochemical)はファイトケミカル等ともいわれている物質です。植物の中に含まれている天然の化合物なのだとか。私たちの身体をつくるための栄養素(ビタミンやミネラルなど)ではないけれど、健康を保つのによい影響を与えるかもしれない植物由来の化合物として受けとめられています。

普段の食事からでも、フィトケミカルは摂取できます。けれど、フィトケミカルを構成する「色素」は野菜の皮に多く含まれています。色素は「ポリフェノール」と言われることがあり、抗酸化性も知られていますよね。いつもは捨ててしまう野菜の皮から、そのフィトケミカルを抽出すれば、抗酸化物質もしっかり摂取できるというわけです。

断食中に野菜の成分だけを取り出したスープを飲むことも理にかなっていますよね。

ベジブロスをつくってみました!

カレーライスを作ったので、その時に出た野菜の皮でベジブロスをつくってみました。

材料は野菜の皮(両手にいっぱいくらいの量)と水だけ。これを鍋に入れて水からことこと30分以上煮込むだけというシンプルな作り方です。

今回は玉ねぎ2個、ニンジン3本、ジャガイモ中4個、キュウリ1本の両端です。両手にいっぱい…よりは若干多めですが、今回はこの量で作りました。

皮には土などの汚れが付いているので、しっかり洗ったものを使いましょう。

ご家庭で「少ししか野菜のくずが出ない」という時は、画像のようにキッチンペーパーを敷いた上に野菜の皮を置いて少し水分を飛ばした後でジップロック等に保管しておくと良いですね。

夏場はジップロックごと冷凍保存をすると悪くなることがありません。

こちらが、30分ほど煮込んだ後のベジブロスの完成形です。玉ねぎの皮の色素がスープの色をつくりだしています。これを濾して皮と液体を分ければ、出汁として使えます。

この時点で味見をしてみましたが、ニンジンやジャガイモの皮を使ったので、ネット上で言われるような「まずい」「苦い」ということはないように思えました。ただ、やはり風味が濃い(キツい)感覚は若干ありましたので、スープに仕立てる時は薄めた方が良いと思いました。(好みの問題もあると思います)

キャベツや千切りにした生姜、昆布などを一緒に煮込んでスープを作りました。味が濃そうな色合いですが、実際はあっさりしています。先ほどのベジブロスに塩やこしょう、少々の醤油で味を調えただけです。

ダイエット中であれば、お野菜などを入れずに少々の塩味のみのスープや、ほぐした鶏ささみをプラスしてたんぱく質を摂取するというような形がいいですね。

スープの他、カレーライスやシチューなどの出汁として使ったり、味噌汁の出汁としても良いですね。でき上がったベジブロスは粗熱を取った後、冷凍保存も可能です(1ヶ月ほど保存可能)。製氷皿に小分けしておけば、使いたい分だけ使えて経済的です。

少しでも、野菜の恵みをお料理にプラスしていきましょう!

今回「フィトケミカル」という存在を知ったのですが、戦時中を生きた祖父に言われた「皮と実の間に栄養があるんだから、皮ごと食べなさい」という言葉を思い出しました。これは「皮をむいて品よく食べることばかりを好むな(何でも食べろ)」というように、皮肉が込められていた言葉というように幼い頃は受け取っていたのですが、ベジブロスのことを考えると、これも一理あるんですよね。

野菜の恵みを余すところなくお料理にプラスし、健康的な毎日を送る工夫をしていきましょう。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人:receipo

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