サブスクリプションサービス、ほんとのところはどう?
「サブスク」などと略されることが多い、サブスクリプションサービス。皆さんはこのようなサービスがあることを知っていましたか?
なかには「サブスクであること」を知らずに利用している人もいるかもしれませんね。
主なサービス:Net flix hulu spotify AmazonPrimeなど |
ここではサブスクとは何か?といった言葉の解説のほか、レシーポを運営するソフトブレーン・フィールド株式会社が行ったアンケート結果を紹介してまいります。
鳴り物入りで始まったサービスでも、案外「はじめだけ」というユーザーが多いことがわかりました。
サブスクリプションサービスとは?
サブスクリプションサービス(サブスク)とは、利用期間に対して対価を支払う方式を指しています。一般的に考えて「定額制」と同じ意味で用いられるようです。
サブスクは主に、音楽などのコンテンツ配信サービスにおいて用いられる言葉です。サブスク方式による音楽配信サービスの場合、月額定額料金を支払うことで、その期間内は音楽をいくらでもダウンロードし放題というような形になります。
サブスクの対義語として、1曲ごとに販売・課金する方式を「アラカルト方式」と呼ぶことがあります。
サブスクリプションサービスの利用に関するアンケート
レシーポを運営するソフトブレーン・フィールド株式会社では、「サブスクリプションサービスの利用に関するアンケートを行い、私たちの生活にどれだけサブスクが浸透しているかを調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国のPOB会員アンケートモニター
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査人数:n=3,163名(男性:1,525名 女性:1,638名)
- 調査日時:2019年6月7日~2019年6月10日
- ソフトブレーン・フィールド調べ
「サブスク」という言葉を知らない人が多数
サブスプリクションサービスという言葉を知らないという回答が8割にも上りました。「内容も知っている」という人が11%と少ないことも読み取れます。
思った以上に認知度が低いことがわかりますが、もしかしたら「このサービスがサブスクの一つだよ」とサービス名を伝えたら「知っている・利用している」という回答が増えたかもしれませんね。
筆者も恥ずかしながら、8割の中の一人にカウントされます。
ここで、利用経験に関して質問すると、利用したことがあるという人は全体の1割未満であることがわかりました。視点を広くとってみると、カーシェアリングや「Amazonプライム・ビデオ」などもサブスク市場の一つですが、浸透率が低い現状が浮き彫りになりました。
思った以上に少ない結果であることがわかりましたが、「定額制の取り放題プラン」などと言葉を変えてみると、筆者は月額料金で8枚までDVDレンタルができるプランを使ったことがありました。しかしながら、スマホやPCからのサブスクサービスとなると、なかなか利用の機会がない状況です。
初月無料などを上手に使っています
利用経験がある人に「利用のきっかけ」について質問をしたところ、「魅力的なサービスだった・初月無料だった」というように、サービス内容や金銭面でのメリットを挙げる声が見られました。
また、定額制は考えようによると「使えば使うだけお得」ということもできます。このお得感にひかれてサービスを利用したという声もありました。
ただメディアなどで報じられていることが「利用するきっかけ」にはつながらなかったようです。
ここで、利用経験者にひと月のサブスク利用料金について質問したところ、無料期間内で終わらせたという声が2割ほど、1,000円~2,000円程度という人が中心的でした。
サービス自体の定額料金はまちまちですので何ともいえませんが、一人のユーザーが1~2つ程度のサービスを利用しているということがわかります。
サブスクで利用するのは、動画やマンガ
デジタルコンテンツ系のサブスク利用者の目的は「動画」や「音楽」「電子書籍系」が中心で、物品を定額レンタルする人の目的は、「書籍系」を中心に、「車」や「服飾雑貨系」が多いことがわかりました。
ダウンロードコンテンツはサブスクが便利、1度読めば大体内容を把握できる書籍や、その時だけ使いたい車、トレンドに左右されやすい服飾系などは定額レンタルを利用すれば、無駄遣いを避けられるメリットもあります。
車を所有するほど乗らなくなったので、カーシェアを利用(60代男性)
お店に行かなくても、洋服のコーディネートができるから(40代女性)
このように、使いこなしている人の声も届いています。
今後は動画配信サービスを利用したいという声も
サブスクサービスで利用したいコンテンツやレンタルに関して質問したところ、デジタルコンテンツでは、動画配信サービスが根強い人気であることがわかりました。有形のレンタルになると、家電や車のレンタルの声が高まっています。
家電はAIやIOT技術などとの連携で多機能化している分、高額化しているものもあります。
使いたい時だけレンタルすることや、購入検討の際にお試し感覚で使ってみるというのもよいですね。
実店舗で「定額制サービス」があったら?
このところでは、実店舗におけるサブスクリプションサービスを導入する企業も増えているらしく、顧客の実店舗離れを防ぐ策を講じるケースもみられるようになりました。
毎月決まった額を支払えば、実店舗で一定のサービスが受けられる場合もあります。
その中利用してみたい実店舗におけるサブスクサービスを聞いたことろ、「値引き」やカフェでの飲み放題などという声が多く上げられました。
毎日コーヒースタンドでコーヒーを購入する人であれば定額制はお得になりますよね。
サブスクの今後は「定着」が課題?
今回のアンケート結果では
- サブスクサービスの利用経験者は全体の一割に満たなかった
- 無料期間内で継続をやめた人もいる
- デジタルコンテンツは動画、レンタルコンテンツは家電や車でサブスク利用したい
ということなどがわかりました。現状では継続利用する人が少ないという結果もこのことからわかります。
もちろん、世代によってサブスクを使いこなしているという人も見られますが、お得感などにつながっているかどうかは定かではありません。サブスク市場の今後は「利用者の定着」が課題になると思われます。
ユーザー側もメリットやデメリットを理解して上手にサブスクリプションサービスを使えるようになると、さらに生活が豊かになることでしょう。