煎りぬかで作る♪あったか『米ぬかカイロ』②カバー編
前出記事、「煎りぬかで作る♪あったか『米ぬかカイロ』①本体編」では、米ぬかの中身をつくることや「袋縫い」の手法を用いた本体の作り方をご紹介いたしました。今回は、温かさを更に優しいものに変えてくれるカバーの作り方をご紹介いたします。
米ぬかカイロにカバーは必須です。
米ぬかカイロは本体とカバーをセットにして使います。なぜかというと、先述のとおり温かさを柔らかいものに変えてくれる働きがあります。それ以上に大切な役割があり、カバーがカイロ本体の水分の蒸発を防ぐ仕事を引き受けています。カバーを装着することで、米ぬかカイロを少しでも長く使うことができます。汚れてしまうことも多いので、何枚か洗い替えを準備しておくとよいですね。
それでは、カバーをつくって行きましょう
お願い:こちらで紹介する作り方は、一般的な方法です。カイロの安全性・有用性に関してはご自身で確認をお願いいたします。また紹介するレシピは、個人・家庭内で楽しむ事を前提として取り上げております。ハンドメイドマーケットや個人サイトでの販売はお控えください。
【材料】
B5サイズの用紙は、前回のカイロ本体をつくる際にも利用しました。今回も同じ型紙を用いて、同じように短い辺の一方を「わ」にして裁断します。
こちらも、一緒に電子レンジに入れますので、化繊はNG。コットン100%の布をご用意ください。こちらも100円ショップで購入できる手ぬぐいを利用しています。
【作り方】
①カイロ本体の入れ口をつくります
短い辺の両端を三つ折りにしてミシンで押えます。
②両わきを端かがりします。
長い辺の両わきをジグザグミシンや端かがりステッチで処理します。
③入れ口を重ね、まとめます
カイロ本体のサイズに合わせて、両端を折りたたみます。画像では1cm程度の重なりとなっていますが、入れ口は3cmほど重ねた方が良いです。
④両わきを縫います。
縫い代1cmで両脇を縫います。これを表に返して形を整えれば完成です。
中にカイロ本体をセットしています。
形を変えて作ってみましょう
こちらは、10cm×20cmの本体を3個作り、カバーに3つ並べていれられるように作りました。これは、肩に掛けて使うものです。1つの本体に150gのヌカが入りました。適度な重みがほっこりします。
このように形を変えることができます。作り方はカバー・本体とも同じですので、家族全員分の米ぬかカイロをつくることもできますよ。
カバーの作り方を応用すると…。
このカバーの作り方、実は、ポケットティッシュケースの作り方と一緒です。クッションカバー等も同じ作り方で制作することができるので、こちらも大きさを変えて作ってみてはいかがでしょうか。
こうやって考えると「お裁縫」のハードルが低くなったと感じませんか?
手縫いをする場合は?
今回は時短のため、ミシンを使って縫製しましたが、手縫いでも「袋縫い」または「折り伏せ縫い」を用いることで丈夫に作ることができます。ただし、並縫いではなく「本返し縫い」で縫い進めて行きましょう。
体を温め体調を整えましょう
女性の冷えは一日のパフォーマンスに大きく影響します。「食事をつくる気力がない」「だるい」「何となく体が辛い…」そんな時には、体を触ってみてください。胃が冷たい、凍っているようにつま先が冷たいなど何かを感じるはずです。
米ぬかカイロを胃やお尻、腰に当ててみると、なぜだか「ホッ」としてしまうことがあるかもしれません。こういう時には「つかれている自分」を認め、体をゆっくり休めましょう。ストレスが冷えを呼び込んでいることも考えられるからです。
忙しい毎日、自分のことは後回しになってしまいがちな世代です。時々はちょっと立ち止まって、自分自身のためにお気に入りの布を探してカイロをつくり、ほっこり温まってみませんか。
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