煎りぬかで作る♪あったか『米ぬかカイロ』の作り方①
女性は辛い冷えに悩むことが多々あります。特に秋から冬に掛けては顕著で、足先や指先が冷たくなって家事が進まない、体がだるいと言った症状も出てしまう方も多いのではないでしょうか。毎日「カイロ」に頼っているという方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは簡単に作ることができる『米ぬかカイロ』の作り方をご紹介いたします。
米ぬかカイロとは?
木綿布で作った袋の中に、米ぬかや玄米などを入れたものです。電子レンジで温めて繰り返し使うことができます。一般的なカイロは化学反応による発熱ですが、米ぬかカイロは、米ぬかそのものが温まりますので、体に優しいのが特徴です。じんわり体を温めることができます。温度も高くなり過ぎることがなく、30~40分くらいの持続時間ですので、寝入りばなの湯たんぽ代わりに使うことや、月経痛などを和らげるためにお腹にあてることもできます。
使い方
米ぬかカイロはカバーを付けたまま、電子レンジへ入れ1分加熱します。ただし、米ぬかが保っている水分が加熱される状態ですので、そのまま電子レンジへ入れることが不安な方は、霧吹きで米ぬかカイロを軽く湿らせて(1~2吹き程度で十分です)から温めを開始してください。
湯気が出ている蒸し器に入れて2~3分程度蒸し温めるという方法もあります。米ぬかカイロを長持ちさせたい場合はこちらをおすすめします。
注意したいこと
米ぬかカイロは水分が蒸発した状態になると、電子レンジで温めた時発火する可能性があります。カイロ本体に塊を感じるようになった、フワフワ感が感じられなくなった場合は取り換え時です。
じんわり温かく温度が上がりにくいカイロですが、低温やけどの可能性は否定できません。小さなお子さんや妊婦さん、高齢者や末梢神経系の疾患を抱えている方は使う際に注意しましょう。
米ぬかカイロをつくってみましょう
お願い:こちらで紹介する作り方は、一般的な方法です。カイロの安全性・有用性に関してはご自身で確認をお願いいたします。また紹介するレシピは、個人・家庭内で楽しむ事を前提として取り上げております。ハンドメイドマーケットや個人サイトでの販売はお控えください。
【米ぬかカイロ・中身材料】
- 煎りぬか 150g
- 玄米 75g
- 塩(にがりを含んだ粗塩) 75g
- 乾燥鷹の爪 1本
こちらの材料は一つのボールですべて混ぜ合せておきます。
煎りぬかはコイン精米所で入手した米ぬかをフライパンで2~3分ほど加熱したものでもよいですし、漬物に使う煎りぬかでも構いません。その時は塩や調味料が入っていない煎りぬかをお買い求めください。
にがりを含んだ粗塩は水分をふくんでいるため、加熱を手伝ってくれますしヌカや玄米の変質を防いでくれます。鷹の爪は虫の発生を防ぐ意味合いがあります。
【米ぬかカイロ 袋】
B5サイズのコピー用紙を1枚準備します。木綿布(手ぬぐい生地が最適)を用意し、一方の短い辺を「わ」にして裁断します。B5サイズの2倍の長さの布をつくります。
今回は100円ショップで購入した「手ぬぐい」を使いました。必ず綿100%であることを確認してください。化繊が少しでも入っている物は発火の可能性が高まりますので使わないでください。
木綿でも織り目が詰まった生地(手ぬぐいが分かりやすいです)を準備します。織り目から細かいヌカが漏れてしまいます。
【作り方】
①まずは布を表にして、縫い代7mm~5mmで直線縫いをします。両わきを縫います。そうすると袋ができ上がりますので、裏返して、形を整えます。
②裏返しした布を、縫い代1cmで両わきを縫います。この2つの工程を「袋縫い」と言います。布のほつれを予防すると共に、ヌカが縫い目からこぼれないようにします。
③表に返して形を整えたら、カイロ本体の袋が完成です。
④カイロ本体の袋に、ヌカ類をすべて入れます。
必ず鷹の爪を入れてくださいね。スプーンなどを使ってこぼれないように入れて行きましょう。
⑤口を閉じます
ヌカがこぼれないよう、細心の注意を払いながら縫い合わせて行きます。3つ折りにしてステッチを入れていくとよいでしょう。
⑥完成です。
これでカイロ本体が完成しました。簡単だと思いませんか。
今年の冬は、手作りの「米ぬかカイロ」で体を温めて寒い冬を健康的に過ごしましょう。
煎りぬかで作る♪あったか『米ぬかカイロ』②カバー編では簡単に作ることができる「米ぬかカイロ」のカバーをご紹介しています。合わせてお楽しみくださいね!